納車後3週間のインプレ

320dが納車されてそろそろ3週間になります。
ここまでの感想を少し書きたいと思います。

【音・振動】

購入前に一番気になっていたのは、やはりディーゼルの音と振動です。
やはりガソリン車に比べると音がうるさい、というが感想です。振動は特に気になりませんでした。

停車時はアイドリングストップするので静かです。
いろいろな方の試乗記を読むと、アイドリングストップからの振動を気にされる方が多いですね。普段は別の静かなクルマに乗っているので気になるんだと思いますが、オーナーになってしまうと気にならなくなります。むしろアイドリングストップしていることでの省エネが気持ちいいです。
今後、アイドリングストップが無いクルマに乗った時には罪悪感を感じてしまうと思います。

低速走行をしている時の音が一番大きく感じます。
まぁでもコレも慣れなので既に気にならなくなりました。ただ、この音を許容できない人もいると思います。

高速域になるとタイヤや風切音の方が大きくなるのでディーゼルであることは感じません。
加速時の音は、いわゆるBMWのエンジン音では無いんだと思います。これが今までのBMWオーナーからは敬遠されている理由でしょう。
ただ、私が以前乗っていた初代や2代目レガシィのEJ20エンジンに似た感じで、嫌いではない音です。

静かなクルマをお望みの方にはお薦めできませんが、燃費が良くて環境にやさしいクルマに乗っているということを快感に感じる方にはお薦めできます。
それに同程度のガソリン車に比べてパワーが全然違いますしね。

【内装・居住性】

よくBMWの内装は貧弱だ、という話を聞きます。
私もMBのCクラスを見た後はそう感じたのですが、今ではBMWの内装はシンプルで飽きが来ないので良いと思っています。
前車のVWも購入前後で同じ感触をもちました。
それまで乗っていた国産車は3~4年ほど乗ると飽きてきてしまうのですが、VWは飽きが来ませんでした(DSGの心配がなければ乗り続けても良かった)。
320dの内装も同じ印象なので、おそらく長く乗っても飽きが来ないと思います。

ただ、収納スペースは少ないですね。
グローブボックスは狭いですし、シートバックのポケットも標準ではついてきません。
メガネホルダーくらいは欲しかったところです。
この辺りはカー用品店で色々と収納グッズが出ているので必要に応じて取り付けたいと思います。

私はデザインラインやMスポーツではなくスタンダードタイプを購入しました。
理由としては、デザインラインには、バンパーの意匠や内装の変更に20万円の価値を見いだせなかったことです。
Mスポーツは機能面に明らかな違いがあるので食指が動いたのですが、45万円増には手が出なかったことです。

スタンダードタイプでも問題ないのですが、ステアリングホイールが細くて貧弱に感じます。ここだけは少し後悔してるところです。
Mスポーツのステアリングは小径で柔らかい感触かつ太いグリップで良かったです。Mスポーツは3~5年後の下取りでも購入時の差額分くらいは高く買い取ってもらえるようなので、そちらにしておいても良かったかな、と今では思っています。

後席はFFのGolf Variantより広いです。
セダンだとヘッドスペースが狭く感じますが、ツーリングなら問題なしです。

逆にツーリングのラゲッジは狭いですね。
キャディバッグ3本がやっとでしょうか(まだ試していない)。
床下収納がそこそこ大きいので、シザースジャッキ、パンク修理キット、工具などを入れておくことができます。
これはなかなか良い収納スペースでした。

【走行性能・安全装備】

まず感じたのは、ステアリングを切った時にフロントが軽く感じることです(パワステのアシスト量が多いのかもしれません)。
これはやはりFRの利点だと思いますが、ガソリンエンジンより思いディーゼルエンジンが乗っているにもかかわらずそういった印象を受けたことに驚きました。
箱根のワインディングを走った時、大してスピードは出していないのですがフロントの入りが良くて気持ちよかったです。操舵輪と駆動輪が分かれていることのメリットはやはり大きいようです。

操舵感は非常に軽いです。少し軽すぎるのではないか?という感じ。
ただ、これはスタンダードタイプでタイヤ幅が細い(205です。デザインラインは225)のも影響しているかもしれません。

安全装備面ではレーン・デパーチャー・ワーニング(LDW)とアクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)がいいです。
LDWは時速60km以上でセンターライン等を認識すると、そのラインを逸脱しようとするとステアリングを振動させて注意を促す仕組みです。よそ見をして車線を逸脱→事故、という事態を防ぐことができそうです。

ACCは最高ですね。30km/hから210km/hの間で速度設定することができ、設定速度以下の前車に追い付くと前車と一定間隔を保つようアクセル、ブレーキを自動制御してくれます。
BMW(や、ほとんどの輸入車)のACCは全車速制御なので前車追従で停止まで制御してくれます。これが非常に便利です。
渋滞の高速道路や一般道でも使えます。おまけにブレーキの制御が上手なので人間が運転しているのと変わらないです。ACCはドライバーの疲労を軽減してくれるので長距離運転が楽になりますし、一般道での事故の予防にも役立つと思います。
ただ、前車追従で細かいアクセルワークを行うので、燃費は少し悪くなるのではないかと考えています。

ちなみに、ほとんどの国産車のACCでは全車速制御は行いません。
これは非常にもったいないです。せっかく電子制御が得意な日本なんだから積極的に導入すべきですね。

あと、衝突回避・被害軽減ブレーキも付いています。
完全停止までの自動ブレーキは体験していませんが、衝突防止のワーニングは体験しました。
確か40~50km/h位で走行中、前車が急減速した時に作動したんだと記憶していますが、ワーニングが付いた時点でブレーキを踏めば充分に衝突回避はできる感じでした。
iDriveで感度調整もできるので早めにワーニングが出るようにしておけばより安全だと思います。

【燃費】

家内が片道7km(渋滞はほぼ無しの都内~神奈川)の通勤で使っていますが、その際の燃費は13km/L強(オンボードコンピュータ値)です。
モードはECO PRO、エアコンはオフです。前車のGolf VariantではエアコンのON/OFFで燃費に1割位の差があったのですが320dでは殆ど変わらない印象です。

納車数日後に箱根まで250km(内80kmは箱根の山道、150kmは渋滞なしの高速道路)の日帰り旅行をした時には19.6km/L(オンボードコンピュータ値)でした。これはなかなか驚異的な数字だと思います。
ちなみに高速道路はACCで走行(大体70km/h~110km/hくらい)。その時の瞬間燃費は20~40km/Lの間を行ったり来たりでした。高速道路の燃費はすこぶる良いです。

初回給油から2週間後に2回めの給油をしました。
その間の走行距離は612km、給油量は44.13Lで、13.87km/Lの燃費となりました。
オンボードコンピュータの数値より1割くらい悪い値です。
給油の仕方にも違いがあるかもしれませんので、次回給油の際にまた計測してみたいと思います。

【総括】

全体的には非常に満足度が高いです。
ディーゼルに対してネガな印象を持っている方も一度は試乗されることをお薦めします。その際には是非アクセルを踏み込んでみてください。
そのパワー(トルク)を持ちつつ低燃費を実現している点と、充分に許容できると思われる音・振動を天秤にかけてみてください。
私の天秤はディーゼルのメリットの方が重かったので、320dを選びましたし、その選択は良かったと思っています。

まだ慣らしが終わっていないので“楽しく走る”ということはやっていませんが、そのうちディーゼルパワーを満喫したいと思っています。
その時にはまたインプレ記事を書きたいと思います。

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