QMK Configuratoの画面キャプチャ

初心者によるキーボード自作 簡単ファームウェア作成編

さて、いよいよファームウェアの作成・書き込みです。

ファームウェアを作成・書き込みを行う場合、パソコンに環境を構築してコンパイルし、それをマイコンに書き込むのが王道らしい。
ただ、初心者には環境構築自体が難しかったりする(実際にさほど難しくないです。次回の記事でやり方を描く予定です)のでハードルが高いです。
しかし今はキーボードのファームウェアをウェブ上で簡単にファームウェアを作成・書き込みできる「QMK Configurator」というツールもあります。
細かいカスタマイズはできませんがキー配列の設定などは簡単にできますので、今回はそのツールを使ってファームウェアを作成してみます。
またマイコンへのファームウェア書き込みもウェブ上のツールでできちゃうので思ったより簡単です。
作業の流れは以下のようになります。

  • QMK Configuratorを使ってキー配列を設定する
  • QMK Configuratorを使ってファームウェアを作成する
  • Pro Micro Web Updaterを使ってファームウェアをマイコンに書き込む
ファームウェア作成・書き込みの流れ

それではやっていきましょう!

QMK Configuratorでキー配列を設定

QMK Configuratorはウェブツールなのでブラウザで以下のURLにアクセスします。
https://config.qmk.fm/#/

QMK Configuratorの画面キャプチャ
QMK Configuratorの画面です

まずは一番上のプルダウンリストからキーボードを選びます。
私が購入したのはRunner3680で5行8列のキーボードを作りたいので「runner3680/5×8」という項目を選択します。
すると以下のような画面になります。

キーボード選択後の画面

キーに色がついていますが、この色はファームウェア作成には特に関係無いようです。
キーボードレイアウトの右上の★印がついているプルダウンで配色を選択できますので、キーキャップのデザインを確認するために使用するのではないかと思います。

一番下に表示されているキーボードのキーをドラッグ&ドロップで上のキーボード(Runner3680のキーレイアウト図)に持っていくことでキーが配置されます。
下のキーボードの「ISO/JIS」のタブをクリックすると日本語配列のキーボードが表示されるので、そちらを使用してもOKです。

日本語キーボードの配列を表示した画面キャプチャ
日本語キーボードの配列

ただ、Enterの近くのキーは実物の日本語キーボードとはキートップの文字が異なっています。
これについては私もよくわからなかったのですが、試しにキーを配置して確認した結果、以下のように設定することで日本語キー配置になることが分かりました。

日本語キー配列の対応を示した図
日本語キー配列の対応
左のように設定すると右のキー配置が実現できます

準備編に書いたレイヤー機能もQMK Configuratorで設定することができるようになっています。
私は「無変換」キーを押しながら別のキーを押すことでカーソル移動やテンキー、ファンクションキーが使えるようにしています。

その他、QMK Configuratorの使い方については以下のページなどに詳細が載っていますので、そちらを参照してみてください。
自作キーボード温泉街の歩き方「(初心者編)QMK Configuratorを使ってキーマップを書き換えよう」

キー配列の設定が終わったら、その情報を保存しておきましょう。
QMK Configuratorの画面左側に緑色で「KEYMAP.JSON」という文言があります。この左側のボタン(下向き矢印のボタン)で、キー配列をJSONという形式のテキストファイルで自分のPCに保存できます。
また、保存したキー配列ファイルを使用したいときには 「KEYMAP.JSO」 の右にある上向き矢印のボタンでファイルをアップロード、QMK Configuratorに反映させることができます。

ちなみに私のキー配列はこちらです。
runner3680_kanepee.json
右クリックで保存して、QMK Configuratorにアップロードすれば再現できます。

QMK Configuratorでファームウェアを作成する

キー配置の設定が終わったらQMK Configuratorの画面右上の「COMPILE」ボタンをクリックすることでファームウェアの作成が行えます。
ボタンをクリックするとファームウェアの作成が始まり以下のような画面になります。

ファームウェアコンパイルの中画面キャプチャ
ファームウェアコンパイル中の画面

このお芋クルクル画面が消えるとファームウェア作成が完了です。
作成されたファームウェアをダウンロードするには、画面右側の「FIRMWARE」ボタンをクリックします。

ファームウェアダウンロードボタンの説明画像
出来上がったファームウェアをダウンロード

ファイル保存のダイアログが表示されるので、適当な場所にファームウェアを保存してください。
ファームウェアのファイル名は勝手につけてくれます。拡張子は「.hex」です。他のキーボードでは「.bin」の拡張子になるものもあるようです(QMK Configuratorが自動的につけてくれます)。

ここまででファームウェアの作成は完了です。
簡単ですよね?

Pro Micro Web Updaterを使ってファームウェアをマイコンに書き込む

Pro Micro Web Updaterというツールを使うと、ファームウェアの書き込みもブラウザ上でできちゃいます。
Pro Micro Web Updater(https://sekigon-gonnoc.github.io/promicro-web-updater/index.html
キーボードをUSBケーブルでPCと接続して、このURLにアクセスします。
Runner368の場合は左右のキーボードでファームウェアの違いはありませんので、どちらのキーボードでも同じ書き込み作業を行います(順番は左右どちらが先でも構いません)。

Pro Micro Web Updateの画面キャプチャ
Pro Micro Web Updateの画面

上部の「ファイルを選択」ボタンをクリックし、先ほど作成したファームウェアを選択・アップロードします。
その後、「flash」ボタンをクリックするとファームウェア書き込み用のダイアログが表示されます。

ファームウェア書き込みダイアログの画面キャプチャ
ファームウェア書き込みダイアログ

ここでキーボードのリセットスイッチ(はんだ付けしたタクトスイッチ)を押してマイコンを書き込みモードにします。
すると以下のように新たにポートが追加されますので、このポートをクリックし選択した後で「接続」ボタンをクリックします。

ファームウェア書き込みダイアログの画面キャプチャ
リセットボタンを押すと新たなポートが表示されます

上の画面のままで数秒(5秒くらい)そのままにしておくと、書き込みモードが解除されるため新たに表示されたポートが消えます。そうなったときには再度リセットボタンを押すとまた書き込みモードに変わりますのでご安心を。

あとはファームウェアの書き込み完了を待つだけです。
といっても数秒で終わります。

ファームウェア書き込み完了の画面キャプチャ
ファームウェア書き込み完了

これを左右キーボードの両方で行えばすべての作業が完了です。

あとはTRRSケーブルで左右のきーぼどをつないでUSBケーブルを接続すればキーボードが使えるようになります。
普段使っているキーボードとは配列、感触が異なりますので慣れが必要ですが2~3日使っていれば慣れてくると思います。

使っているうちにキー配列を変更したくなると思います。
その時には、上で保存したキー配列のファイル(~~~.json)をQMK Configuratoにアップロードして現在のキー配列を再現。その後、配列を変更して再度ファームウェア作成・書き込みを行えばOKです。

以上がキーボード自作の流れとなります。
作る前はファームウェアの作成がよくわからないな、と思っていたのですが実際にやってみたら簡単でした。

次回は細かいカスタマイズができるPC上でのファームウェア作成・書き込みを行ってみます。

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